2010/08/20

Cognitive Surplus

Democratizing Innovationよりも広い範囲で,なぜ時間が余るようになったのか,社会はどうやってその力を使うべきなのかを説いています.

メディアに関する話が多めで,イノベーションへの参加のような,目的を持った人達の積極的な行動に関する話よりも,偶発的な協調行動がなぜ一般人を大規模に巻き込めるようになったか,なぜそんなことが起こるようになったか(むしろなぜ今まで起こらなかったか),どうすれば社会のためにその力を使えるか,に焦点があります.

決められた目的があってそのための集団を作る,というのではなく,大きな集団が作れるようになったけど,それをどんな目的に向けるべきか,という順序.

しかしDemocratizeing~と被っている内容もそこそこあったので,少し損した気分...
とりあえず著者のTEDでの講演を見れば一部雰囲気が掴めます.



学んだこと
一人で一生頑張るよりも,一万人が一日行動を起こしたほうが遥かにインパクトのあることができる.(少なくとも社会的な活動においては)
内的要因から来るモチベーションが大事
ある目的をもって集まった集団が,集団のメンバーを満足させるために本来の目的を見失うことがある.集団を拡大するにあたってはルールを守らせるためのカルチャーが必要.
便利さと不便さが社会を作る.技術によって不便さが取り除かれれば,今まで当然と思っていた社会の常識がひっくり返ることもある

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